どうも、星空家です。
ウメハラ&ちきりん本書評2本目。さっくり書いていきましょう。
この本は面白いので、一章ごとに記事を書いていこうかなと思ってます。長い連載記事になりそうです。
第一章 学歴
前回の記事はこちら
//koutarou-minami.com/blog/umechiki
ちきりん:学校って行く意味ある?
まずは、ちきりんさんの問題定義から。
ちきりん:前に私が働いていた外資系企業には、東大とか早慶とか、いわゆる”いい大学”を出た人がいっぱい居たんです。留学経験のある人も多かった。でもウメハラさんは彼らと比べても遜色が無いというか、むしろ彼らと比べても、ずば抜けて”考える力”が高い。
でもウメハラさんは学校ではずっと寝てたという。だったら学校なんて行く意味がないってことでしょ?学校で学ぶべき最も大切なことのひとつが思考力なのに。
悩みどころと逃げどころ
まず、問題に上げたのは今の学校に行く意味はあるのか?というちきりんさんの疑問から始まります。
有名大学を出ている人たちより梅原さんはずば抜けて高い”考える力”を持っている。その考える力って学校で身につけるものではないの?という疑問。
私としては、学校で学ぶものではないのかなって感じてますので意見が相反するところ。考える力は自分で身につけるもの、教えられるものではないはず。
ちきりん:従順ないい子が、「学校でまじめに頑張ってれば一生安泰だぞ」って言われてその通りにやってきたのに、40歳になっていきなりハシゴをはずされ、食べていけなくなりましたって、ひどくないですか?
ー中略ー
リストラみたいに予想外の事態に陥った時、ほんとは自分で考えて行動したり、しなきゃいけないのに学校では自分で考える訓練も、人と違うことをやつ体験もしていない。それをいきなり自力で頑張れとか言われても無理ですよ。
悩みどころと逃げどころ
ここもちょっと考え方が違う。流石にこれは疑うことをしなかった本人が悪いとしか言いようが無い…と思う。
勉強を真面目にしてきた人からすると納得できる話かもしれないけど。私は勉強を拒んできた人間だから納得することができなかった。
書籍化するにあたって削られた部分が結構あると思うので、そこが読めないのは残念でならない。
ウメハラ:大アリですよ!
ここからウメハラさん。
僕の経験から言えば、やっぱり学校には行かないと損をしますよ。もし今、学校なんて行かなくとも何とかなるんじゃないかって思ってる若者が目の前にいたら、僕は「できるだけ行っておいたほうがいい」ってアドバイスしますね。
勧めるというより、「行かないほうが良いよ」とか「行かないでいいんだよ」とはいえないってことです。
それでもこうして平気でいられるのは、俺が今、幸運にもプロ格闘ゲーマーとしてやっていけてるからなんです。…………それだけの努力もしたけど、才能や適性もあったと思う。しかもたまたまプロゲーマーという職業が成り立つタイミングにも恵まれて、ようやく今の自分があるんです。
ウメハラさんの立場は、行く意味があるか無いかではなく。行っておいたほうが良いという立場。それは、大いに賛成。
私自身、大した学歴は持っていません。その影響で、就職活動には苦しみました。どこの企業も大卒や大学院卒の資格を求めるこの時代に大学に行かないのは無理がすぎる。学歴差別は確実に存在しています。
もちろん仕事を選ばなければたくさん仕事はありますけどね。選ぶ側が贅沢なだけです。
ウメハラさんはあくまでも、今の自分は幸運が重なってできている。それは本人の力だけではどうしようもない事象を含んだ上での結論。だから、無闇矢鱈に学校に行かずにやりたいことを極めろとはいえない。
実際になったものしか言えない。かっこいい言葉ですね。
二人の考えのあるところの差
ふたりとも考えている土俵が違いすぎるなーというのを深く感じる本です。”あえて”そういう本にしているのかもしれません。
サラリーマンとして働けるだけで幸せという立場とサラリーマンとして働けるけどやりたいことができないから幸せじゃないという立場だったり
明らかに視線が違います。
ちきりんさんは、自分のブログの読者層の幸せのこと。ウメハラさんは、日本中の人の幸せのこと。を考えてるんだと思う。
明らかに伝えたい層のイメージが違うから、対立するのも当たり前ですよね。文中にもありますが、自分が認識している影響力の差があるのかなって感じます。
見てきたものの差、やってきたことの差でこれだけ違うのか…と勉強になる一節でした。