久しく文字を書いていないと、書き方を忘れるというもの。以前文字を書いたのはいつの頃だろうか。
数か月?それとも一年?意識して書かなければ時間なんて割くものではないから。
積極的に時間を取らなければやらないものばかリの世の中で、あえてやらないという選択肢は取る必要はないだろう。
そういったことの中に意味があるのだから。
ふとした時に文字を書きたいと思うことはないだろうか。自分の思いを伝えたい。けれども、伝える人も環境も自分にはない。なら行ったどうすればいいのか。そうだ、文字を書こう。そして人に伝えようと思うわけだ。
しかし、現代では文字を書く機会は圧倒的に減っているだろう。
一つに、文字を書く必要がないほど情報にあふれている。自分が文字を書かなくとも人の文字を眺めることで書いた気になり自分が満足するからだ。
満足しているのに改めて文字を書く必要などどこにあるのだろうか。
さらに、そうして書いた文字に価値がないことに人はみんな気が付いている。自分の文章など誰も見てくれない。見てくれても何も反応してくれないだろ。それだと何も満たされない。そんなことに時間をかけるのは無駄だと思うのではないか。
現代は才能にあふれている。今まで見えてこなかった世界がスマホを通じてありありと、隣にあるような感覚で提示してくるのだ。それを見てなお自分に才能があると信じ突き進むことなどできるのだろうか。
もちろん、それができる人がこの世の中で生き残り。才能あるものとして祭り上げられるのが現代であることは理解している。
人によりけりではあるが、どんな人間でもちっぽけな向上心というものはあるだろう。よりよくなりたい。より良い人間に見られたい。そしてもっとお金を稼ぎたいと。
もちろん私だって向上心の持ち合わせがある。だから、今回の文章も書き始めたのではないか。
文字を書くことで、人より前に進む。文字を書くということで人より考える時間を増やす。その行為自体が自分を成長させると信じて。
何もやらない人間に成長はない。
何かを成したいなら何かをやるべきだ。それがたとえ間違った努力だとしても。その努力はなかったことにはならない。
前に突き進むべきだ。自分がやりたいと思ったことに一心に。
筆を執ることを恐れてはいけない。それが、自分を表現する一つの手段なのだから。